コース情報



【気仙沼大谷海岸フォンド(190km)】
スタート5:30~、ゴール制限17:30、AS(エイドステーション)7カ所、立ち寄りポイント1カ所、獲得標高2,866m

石巻専修大学を早朝に出発し、「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」で折り返して、夕方までに石巻専修大学に戻るという、経験者・上級者向けのコースです。2024年大会に比べて10キロ長くなりました。海岸線が複雑に入り組んだ「リアス海岸」沿いに走行し、海と森が織り成す景観美を長く楽しむことができます。


ルート(制限時間)

  • スタート:石巻専修大学
  • 女川AS
  • 雄勝AS
  • 新北上大橋
  • 神割崎AS
  • 歌津AS 【通過制限 11:35】
  • 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(立ち寄り) 【通過制限 12:55】
  • 気仙沼大谷海岸AS 【通過制限 13:30】
  • 志津川AS 【通過制限 15:00】
  • 北上AS 【通過制限 16:10】
  • ゴール:石巻専修大学

※「Ride with GPS」内に表示される獲得標高は実数値と乖離が生じていますのでご留意ください。


走行距離(目安)
190km
スタート・ゴール会場
石巻専修大学
入場・受付時間
4:30~5:30
スタート時間※1
5:30~順次
ゴールクローズ時間
17:30

  • ※1 受付後にスタートゲートエリアに並んでいただいた順にグループ分けしてスタートとなります。

提供されるエイド食と見どころ

女川AS(おながわ)女川駅前広場

女川ASを設ける女川駅前広場は、羽ばたくウミネコをモチーフにしたJR女川駅と、「シーパルピア女川」などの駅前商業エリアの間にあり、にぎわいの拠点になっています。駅から海に向かってまっすぐ延びる遊歩道「レンガみち」は震災復興のシンボルロードで、元旦はレンガみちの先から初日の出が昇ります。

女川ASで提供されるエイド食

  • 女川汁(サンマのつみれ汁)
    女川ASの代名詞といえる「女川汁」は、全国有数のサンマの水揚げを誇る女川町の家庭料理。サンマのすり身と豆腐、ネギを具材に、塩としょうゆで味付けしたすまし汁で、赤いキャップとエプロンを身に着けた女川町商工会女性部の会員が手際よく調理します。温かい汁物が朝早く出発したライダーの胃袋と心を満たしてくれます。


雄勝AS(おがつ)雄勝多目的広場

雄勝ASは、甚大な津波被害を受けた雄勝地区の新たな交流の場として2023年に整備された広場に設けます。野球やサッカーができる土のグラウンドと、小高い丘や木製遊具などを備えた芝生エリアがあり、幅広い世代に利用されています。雄勝地区では一帯を花と緑で彩る「雄勝ガーデンパーク構想」が官民連携で進んでいます。

雄勝ASで提供されるエイド食

  • ホタテ焼き
    多数の焼き台が並べられ、新鮮なホタテを炭火で殻ごと焼く「ホタテ焼き」は、雄勝ASならではの光景で、その豪快なビジュアルはツール・ド・東北らしいフォトスポットにもなっています。雄勝地区の方々が焼き方から提供までを担い、プリプリと焼き上がったホタテは食べやすくカットしてから、ライダーに提供します。

  • 【補給食】お茶の井ヶ田 千日餅(ずんだ)
    1300年でたった二人しかいない荒行 千日回峰行を成し遂げた者のみに与えられる称号大行満大阿闍梨を持つひとりが仙台・秋保の慈眼寺の住職。その行にちなんで命名された仙台秋保郷菓「千日餅」。修行にかぶる笠をかたどった生地はもちもちした食感で、香り立つ甘さのずんだの餡が独特の風味を醸し出します。


神割崎AS(かみわりざき)神割観光プラザ駐車場

神割崎ASは、神割崎キャンプ場に隣接する駐車場に設けます。同キャンプ場は太平洋を望む美しい景観と充実した設備が好評で、全国からキャンパーが集まります。「神割崎」は、神の裁きで巨岩が真っ二つに割れたという伝説が残る景勝地で、毎年10月下旬と2月中旬には割れた岩の間から朝日が昇る光景が見られます。

神割崎ASで提供されるエイド食

  • 唐揚げ付き鮭わかめごはん
    地元のワカメを混ぜ込んだご飯に、ギンザケ養殖発祥の地、志津川湾で育った「南三陸サーモン」のフレークをトッピングしました。豊かな海の恵みを生かした相性抜群の組み合わせで、素材のうまみが楽しめる優しい味付けです。走行距離が延びることから、鶏の唐揚げと漬け物を付けた「お弁当風」にして提供します。


歌津AS(うたつ)宮城県漁業協同組合歌津支所

歌津ASは、商業施設「南三陸ハマーレ歌津」の隣接地に設置します。ハマーレ歌津は津波で被災した伊里前商店街の商店主らが再興した施設で、衣料品や日用品などを扱う店舗が立ち並び、多彩なイベントも開催しています。2023年春には道路を挟んだ海側に、遊具などを備えた「南三陸ハマーレ広場」が誕生しました。

歌津ASで提供されるエイド食

  • あんドーナツ(あん、ごま)
    震災前から南三陸町歌津地区のお菓子処(どころ)として親しまれてきた「菓子工房ASAHIDO(朝日堂)」の1番人気の焼き菓子が、エイド食に初登場します。油で揚げず、鉄板で焼き上げているため脂っこくなく、中にぎゅっと詰まったこしあんとごまあんは優しい甘さで、ついつい2個、3個と手が伸びるおいしさです。


気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(立ち寄り)(けせんぬまし ひがしにほんだいしんさいいこう・でんしょうかん)

気仙沼大谷海岸フォンドの立ち寄り・折り返しポイントを、震災遺構・伝承館の隣接地に設けます。震災遺構・伝承館の中には入りませんが、津波で流された冷凍工場の建物が校舎4階に激突した跡などを外側から見学し、震災語り部による説明を聞いて、震災を心に刻む機会にしてください。
※立ち寄りポイントのためエイド食の提供や休憩用のイスはありません。ドリンクは種類を限定して提供します。


気仙沼大谷海岸AS(けせんぬまおおやかいがん)道の駅大谷海岸

気仙沼大谷海岸ASを設ける道の駅大谷海岸は、かつて海水浴場のすぐそばにありましたが、津波で被災し、2021年に現在の高台へ移転しました。産直コーナーは新鮮な海の幸や加工品など「気仙沼のうまいもの」が勢ぞろい。オリジナルの「サメかつバーガー」「ふかひれソフト」などが味わえるカフェも併設しています。

気仙沼大谷海岸ASで提供されるエイド食

  • 気仙沼かつお茶漬け
    生鮮カツオ水揚げ28年連続日本一を誇り「かつお溜め釣り漁伝来350年」を記念した、気仙沼ならではの新メニューが登場します。新鮮なカツオをゆでて、いぶした「なまり節」を大ぶりにカットし、だし茶漬けに載せました。高タンパク、低脂質で栄養価が高く、うま味が凝縮したカツオなまり節をぜひ味わってください。

  • 階上いちごシャーベット
    気仙沼市階上地区の方々で構成する「ツール・ド・東北おもてなし委員会」が、地元で収穫したイチゴを使い、砂糖水に漬けてシャーベットにしました。完熟に近い状態で収穫しており、甘みを最大限に感じることができます。シャリシャリとした食感と冷たさが、長距離ライドで熱くなった体をクールダウンし、疲れも癒やしてくれます。


志津川AS(しづがわ)うみべの広場

志津川ASは志津川湾が一望できる場所に整備した「うみべの広場」に設けます。同広場は2023年に完成し、南米チリ共和国と南三陸町の友好のシンボルであるモアイ像2体が並び立ちます。左側の1体は東日本大震災後にイースター島の石を使って彫られ、寄贈された「本物」で、島外で見られるのは世界でここだけです。

志津川ASで提供されるエイド食

  • 笹かまぼこ(2枚)
    南三陸町の老舗「及善蒲鉾(かまぼこ)店」が2019年から販売している、常温保存可能な笹かまぼこ。エイド食初登場となります。加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)技術を追究した結果、保存料を使わず、かまぼこ本来の風味や食感も残したままで、常温・長期保存が可能になりました。各ライダーに2枚提供します。


北上AS(きたかみ)白浜ビーチパーク

北上ASを設ける白浜ビーチパークは、津波で被災した白浜地区集落跡地に2019年開園しました。芝生敷きのデイキャンプサイト、炊事場、大型東屋、トイレなどが無料で利用できます。この駐車場の一角には、麦の酒を奉納する珍しい風習から「ビール神社」と呼ばれる鹿嶋神社があり、神社の再建計画が進められています。

北上ASで提供されるエイド食

  • 冷やしわかめうどん、味付けめかぶトッピング
    石巻市北上地区の特産品「十三浜わかめ」を使い、地元の「西幸水産」が粉末状にして練り込んだうどんを、冷やして提供します。北上川から流れ込む豊かな栄養を取り込んだ十三浜わかめはミネラルたっぷりで、口にすると磯の香りがふわりと広がります。「木村水産」の味付けめかぶをのせて、喉越し良く食べられます。